【ドル円】来週の相場予想・テクニカル分析【2020年4月27~5月1日週】

今週(2020/4/20~24)も原油価格の下落や反発、米国株式上昇によるリスクオンムードなど様々な要因でチャートが動きました。

 

来週(2020/4/27~5/1)の値動きを今週のチャート分析と来週の経済指標をもとに予想していきます。

 

ちなみに筆者はMT4でチャート分析を実施し、スプレッドがFX業界最狭水準であるDMM.comでトレードを行っています。

 

本記事では

今週のドル円チャート分析

来週のドル円注目指標まとめ

来週のドル円相場予想

をそれぞれ解説していきます。

 

先週のドル円予想振り返り

先週の段階では以下のような予想をしていました。

  • トランプ大統領は経済活動再開に向けた指針を示したことで、米国景気の早期回復へのっ期待感からリスク回避目的のドル売りは後退か。
  • 米国経済指標は過去最大の低迷で、新型コロナウイルス自体への懸念は全く消えていないため、米国株式の下落などを理由にドル買いは消極的か。

以上より、方向感のないレンジ相場を予想する。当分は米国指標の結果を意識した相場が続くか。筆者としては107.0を割るまでは下目線はあまりないため、108.0及び108.6でロールリバーサル買いエントリーを検討。

今週は予想通りのレンジ相場で107.3~108.0の狭い値幅で推移しましたが、108.0がかなり重く、筆者としてはエントリーしたいと思えるポイントはありませんでした。

 

筆者はシナリオをいくつか用意して1週間のチャートに挑みますが、シナリオ通りに進むことはほとんどなく、適宜修正することになります。

 

ただ、1週間を通して目線だけは変えず、仮に週途中でトレンドが反転した場合はシナリオの根底がなくなるので、エントリーはすべて見送りになります。

 

トレンド反転後に1からシナリオを検討するのであれば、週の途中で目線を変更することは可能ですが、筆者は週途中で検討しなおすのは面倒なのでしていません。

今週も予想をしているのでよければ最後まで見ていってください。

 

4月20~24日週のドル円チャート分析

ドル円の1時間足チャートで水平線と100MAを用いて分析していきます。

 

黄色の縦線から右が4月20~24日週のチャートになります。

 

ドル円のファンダメンタルズ分析

先週:詳しく見ていけば様々な要因があるが、大本はすべてコロナウイルスによる帰着するので、総じてコロナウイルスを背景にしたリスク回避の流れで、その中でもドルに関しては、リスク回避でも買いと売りが入り混じっている。リスク回避のドル売りの方が若干比率が多く先週(4月6~10日)より一段安の107円台でのレンジ相場を形成した形。

A:北朝鮮の金正恩が心臓手術後に意識不明等の状態にあるとの報道を受け、朝鮮半島情勢の不透明化が懸念され、リスクオフの円買い。

B:トランプ政権が打ち出した追加経済対策が可決されると、リスクオンのドル買い。

C:NY原油先物が急反発するとリスクオンの円売り。

D:日銀追加緩和を議論との報道を受け、リスクオン円売り。

 

ドル円のテクニカル分析

1は高値の水平線なので今後反発(や上昇トレンド継続によるロールリバーサル)などに期待。

2は直近で最も意識されているレジスタンスで、上昇してもここで売りたたかれて、再度下落している。2を上回れるかどうかが今後の焦点になるか。意識されている抵抗線はロールリバーサルを狙っていきたいポイントではあるが、1の抵抗線までの値幅が小さく、エントリーはしにくい。

3は直近でサポートとして働いている抵抗線で、ここを下回り、1時間足での最終防衛ライン107.0をブレイクした場合にはロスカットを巻き込んだ急落に注意したい。

4は最終防衛ライン。ブレイクした場合急落注意。買いポイントと見るか、ブレイク狙いで少し上から売るかはよく検討すべき。

100MAは週後半に向けて横ばいになり、現状はレンジ相場と判断できる。上下どちらかに方向感が出てからエントリーを検討するか、もしくはレンジ幅で利幅を取りたいところ。

※補足:レンジ相場で売り買いする場合でも、目線は固定するべきと筆者は考えている。最終的にどちらかにブレイクするわけだが、レンジ相場が長ければ長いほど、ロスカット時の急伸が大きくなるため、売り買いどちらもエントリーしていると最終的に大きく負ける可能性がある。そのため、筆者はブレイクすると予想する方向のみでエントリーを検討している。

 

今週(4月20~24日週)のドル円総評

相対的にはドル買い円売りの流れであるにも関わらず107.9~108.0が重いため、なかなかレンジを抜けだせない印象。当初は107.0~108.0の値幅を予想していたが、今週は107.3~107.9と値幅が狭くなってきているため、ブレイクへ向けて力を溜めるフェイズともとらえることができる。

 

4月27~5月1日週のドル円予想

来週のドル円に影響するであろう注目指標をまとめ、これまでの分析を元にした予想をしていきます。

 

来週(4月27~5月1日週)のドル円注目イベント

4/28~29(水):米・FOMC

FRBはすでに実質ゼロ金利にも踏み切っており、国債購入ペースは1日150億ドル程度に緩和など、当分はこの緩和方針のを維持する見通しが立っているが、資産買い入れの範囲等がさらに拡大すればリスクオンの流れに変わる可能性は十分にある。

4/29(水):米・1-3月期GDP速報値

新型コロナウイルスの影響が本格的に出始めたのは3月からであるため、コロナウイルスの影響で下がる値は限定的であると考えられるはものの、前回値(+2.1%)を大きく下回れば株安になり、ドルも売られる可能性がある。一部ではマイナス水準まで下落する予想がたてられていることからも、ドル売りの流れが現実的か。

 

来週(4月27~5月1日週)のドル円予想

  • トランプ政権が打ち出した大規模な経済支援策によって米国景気の早期回復への期待感からリスク回避目的のドル売りは後退か。
  • 日本はゴールデンウィーク期間に入るため、値動きは限定的になることが予想されるが、連休中に緊急事態宣言の解除か延長化の判断がされるため、延長される場合は経済悪化を懸念した円売りの可能性。
  • 日銀は27日に無制限の国債購入や社債購入倍増などを議論するとの報道があり、実現すればドル買いの一因になる。

以上より、ドル買い円売りで円安方向へ向かうことが予想されるが、現状の情報のみでは108.0をブレイクするにはインパクトが足りない可能性がある。よって来週も引き続き107.0~108.0でのレンジ相場を予想する。筆者としては107.0を割るまでは下目線はあまりなく、レンジ内のでのエントリーも積極的ではないので、ブレイク後の108.0及び108.6でロールリバーサル買いエントリーを検討予定。