夢のスワップ生活

スワップ生活ってよく聞くけど実際できるの?

こんにちは、海です。

今回は私が実践して後悔したスワップ生活についてです。

結論から申し上げますと、スワップ生活はあまりおすすめできません。

その理由を私の実体験をもとに理解していただければと思います。

私が感じたスワップのメリット

短期的な相場の予想が必要ない

スワップ投資では短期トレードのように上がるか下がるかを予想する必要はあまりありません。

そのため初心者にもおすすめの投資として紹介されたりもしますが、私はスワップ投資はおすすめしません。

なぜなら長期的な相場を予想する必要があるからです。

スワップ投資を成功させるためには長期的にその通貨がレンジ相場を形成するかが重要です。

例えば下がり続ける通貨を買ってスワップが貰えても、通貨自体が下がり続けていては差益でマイナスを出し続けるため、スワップ+差益で評価額がマイナスになってしまいます。

そのため短期的な予想は必要なくても、通貨の選定が非常に重要な要素となります。

通貨の選定は少し勉強すれば容易なので、メリットとして相場の予想が必要ないと紹介させていただきました。

放置してもお金が入ってくる

スワップ投資の一番のメリットは不労所得であることです。

一度買いさえすればあとは放置していても毎日スワップが発生し、お金が入ってきます。

ただ隠れた条件がひとつあります。

それは絶対にロスカットされないことです。

散見するのはリーマンショック級の暴落でもロスカットされない設定です。

しかし、今後リーマンショックを越える暴落が起きる可能性は全くないのでしょうか。

それはだれにもわかりませんよね?

上手くはまる時代にスワップ投資をすれば不労所得で暮らすこともできるかもしれませんね。

スワップのデメリット

金利が下がる可能性がある

金利というのはその国の中央銀行が決めます。

もう少し詳しく説明すると

中央銀行が一般的な銀行(地方銀行など)に融資する際の金利を決めます。

そのため、常に一定ではありません。

景気がよい場合は金利は上昇し、反対に悪い場合は低下します。

そのため好景気のときにスワップ投資を始めて、世界が不景気に陥ったとき、当初の金利が得られなくなる場合があります。

金利が何%だからこの額を投資すれば何年後にはこれだけ増えるという綿密な計画も、金利が下がれば下方修正せざるを得ません。

そして基本的に金利が下がれば通貨のレートも下がる場合が多いです。

おそらくレートが下がった分はいつかスワップでカバーできるという計画も破綻します。

スワップもあまり貰えないのに、差益もマイナスという最悪の状況になってしまいます。

金利が下がることを考慮して、なおかつ差益もマイナスになりにくくするには通貨の底値で買う必要があるでしょう。

しかしいまの底値は未来まで保証はされないことに注意する必要があるでしょう。

スワップよりも差益の方が影響度が大きい

スワップは毎日コツコツと積み重なります。

これは精神的な安定をもたらすので確実にメリットです。

しかしそのコツコツ貯まったスワップはレートの急落により消し飛びます。

私自身も約3ヶ月メキシコペソを保持していましたが、スワップで8万円貯まったのに対し、差益額は16万円でした。

結果として評価額はマイナス8万円の損失となりました。

今後、メキシコペソが上がるか下がるかはわかりません。

新興国であるため、今後国の発展と共にペソの価値も上がるという考えは適切ではありません。

企業の株と異なり、国の評価が上がったからといって、通貨の価値が上がるわけではないからです。

不労所得は夢がある

この手法を選択したのはなにもする必要がないからです。

短期トレードのように相場を予想する必要は殆どなく、スワップがもらえる通貨を買ってあとは長期的にロスカットされない資金管理をするだけです。

資金管理についてはリーマンショックに耐えられる設定が一般的ですが、私はリスクを取っていたのでかなりギリギリを攻めていました。

複利運用したければ貯まったスワップで通貨を買い増すことも可能です。

非常にシンプル!

株でいう配当みたいな感じで、毎日お金がもらえるので、すごくウキウキしました。

金利が高いのにはワケがある

当時始めたのがトルコリラ円でした。

「金利24%」

どうして金利が高いかなんて考えず50万をレバレッジ10倍かけて買ってました。

金利が高い理由は簡単に言えば、「その国に魅力がなく、お金を貸してくれる人がいないため、利子を高くしてお金を集めている」のです。

つまり、金利の高い国は基本的には不安定であることが多いです。(一部例外としてオーストラリアなどがあります)

そのためトルコという国も非常に不安定で、通貨は数十年間ずっと下がり続ける下降トレンドです。

そのため、ただ買って保持しているだけだと、差益で必ず損をする予感はなんとなくしていました。

そこで、これまでのFXの経験から「ある程度差益が取れたら手じまいして、また下がったら買いなおして」を繰り返していましたので、完全に放置はしていませんでした。

そしていつものように下がってきたところで買っていると抵抗を下抜けてしまいました。

しかし、もともと買って保持する予定だったのだからこのままでいい。

そう判断しましたが、値は戻ってくることなくロスカット一歩手前を反発したのでそこで損切りしました。

最適な通貨?

トルコリラ円のトレードでは収支はプラスで終わっていますが、最後のトレードは損切りで終わりました。

その経験から「スワップ生活は厳しいんじゃ??」とは思いませんでした!

「トルコリラは長期で下落トレンドなんだから無理に決まってるじゃん」

「メキシコペソは10年くらいで見ればレンジ相場だし、金利も8%でこういう通貨でスワップ生活はできるんだよ」

メキシコペソ円の結果はこちらです。

「-84774円」

完全に負けました!

順調にスワップを貯めていましたが反発すると思っていたところを下抜けたので損切りしました。

これは私の資金管理がお粗末だったから招いた結果です。

しっかり資金管理をすれば、スワップ投資は非常に優秀なトレード手法だと考えています。

まとめ

結果的に失敗に終わりましたが、学ぶことはありました。

スワップより差益の方が影響度が大きいため、買ってずっと保持するのは得策ではない。

「メンタルに負担がかからず、差益を狙える投資スタイルを目指そう」

そして、次に出会ったのが現在実践中の「トラリピ」でした。