【ドル円】来週の相場予想・テクニカル分析【2020年2月17~21日週】

FXには数多もの手法がありますが、みなさんはどんな手法を使っていますか?

色々な手法を使いすぎて、チャート画面がぐちゃぐちゃになったりしていませんか?

私もたくさんの手法を試してはやめて、試してはやめてと繰り返しましたが、最終的には、2つの手法にまとまりました。

私の分析の手順も説明しているので、よければ参考にしてください。

本記事では

来週のドル円注目指標まとめ

来週のドル円相場予想

2020年2月17日~21日のドル円チャートのファンダメンタルズ・テクニカル分析

テクニカル分析の方法

をそれぞれ解説していきます。

最後には私の分析方法も紹介しているので、ぜひ御覧ください。

ちなみに相場の予想をする必要のないトラリピという自動売買システムもあります。

私もトラリピで月2万円の利益を得ています。

先週のドル円予想振り返り

先週の段階では以下のような予想をしていました。

  • 新型コロナウイルスの治療薬発見などポジティブな面もあるが、事実ウイルスの感染は拡大しており、中国経済に与える影響は大きく、世界経済の減速に繋がる可能性は十分に残されているため、ドル円の上値は依然重くなると考えられる。
  • FRB議長は11日に議会証言を行うが、報告書にてコロナウイルスの世界経済への影響を警告したことからも、市場参加者ほど楽観視しておらず、利上げに慎重な姿勢を強く示す可能性がある。利上げに慎重な姿勢を示した場合には、ドル売りの要因になると考えられる。
  • 米・1月消費者物価指数などの米国指標が予想を下回った場合、米国株の上昇につられたリスク選好的な円売りドル買いは抑制されると考えられる。

以上より、コロナウイルス感染拡大による世界経済減速に対する懸念は依然消えておらず、ドル円の上昇は一時的なものと予想する。コロナウイルスに関する新たなネガティブ報道や米国経済指標が好ましくない結果であればリスク回避の円買いが再燃する可能性は高く、FRB議長の発言にも左右されそうだ。また、110円は心理的節目でもあるため、ドル円の上値は重い展開になると予想する。基本的には売りでのエントリーを検討したい。

概ね予想通りで、ドル円は110円を天井にヨコヨコの展開でした。

コロナウイルスについて、市場参加者は楽観視傾向にありますが、最悪死に至るウイルスであること、感染力の高いウイルスであること、未知のウイルスであることを考慮すれば、日本では人混みなどへの外出は極力控えたほうがいいと認識しています。

ただ個人的考えは相場には意味のないものですので、トレードをする場合にはある程度切り離して考えた方がいいかもしれません。

また、円は安全通貨ですので、国内でコロナウイルスが蔓延しても円が売られることはなく、逆に世界的にコロナウイルスの影響が拡大すれば、円が買われることになるでしょうから、コロナウイルスを懸念するのであれば基本的には円高を意識した売り目線でいいでしょう。

今週も予想をしているのでよければ最後まで見ていってください。

2月10~14日週のドル円チャート分析

ドル円の1時間足チャートで水平線と100MAを用いて分析していきます。

黄色の縦線から右が2月10~14日週のチャートになります。

ドル円のファンダメンタルズ分析

先週:中国当局の市場支援姿勢を市場参加者が好感し、上海・米国株ともに上昇したことを受け、リスクオフで買われていた円が売り戻され、短期筋の売り注文のロスカットを巻き込んだことで、チャートは上昇した。しかし、110円は心理的節目でもあることから、ドル円の上値は重く、110円台にしっかりと乗せることはなかった。

A:FRB議長が米経済は非常に良い状態にあると証言したことからドルが買われたが、その後新型肺炎による影響を受ける可能性があるとの発言を受け、すぐに円が買い戻された。

B:中国当局は「感染数は減少傾向にあることから、全体的にプラスの変化が出ている」と公表したことを受け、リスク後退のドル買いが選好。

C:中国の新型コロナウイルス診断基準変更による症例・死者の大幅な増加を受け、リスク回避の円買い。

ドル円のテクニカル分析

1は高値の水平線なので今後上抜けたときのロールリバーサルや抵抗線としての反発などに期待。

2はこれまで何度も反発している抵抗線だが、1と2の水平線は5銭程度であるためこの水平線の間でのトレードは値幅が取れないので積極的にトレードをする必要はないと考える。

3, 4はこれまで何度か反発している水平線だが、今週は関係ないので割愛。

4と5周辺は非常に強い抵抗線(サポート)と認識しており、それを下抜けたため、今後はレジスタンスとしてロールリバーサルに期待。

100MAはほぼ水平で、レンジ相場であることを示しているため、今週はほとんど参考にならない。今後上下に明確な方針が出れば再度意識したい。

今週(2月10~14日週)のドル円総評

コロナウイルスによる世界経済への悪影響の懸念がある一方で、米経済は非常に好調で株式市場の高値更新を背景にしたドル買いにより、ドル円は買い支えられています。

しかし、心理的節目である110円からの売り圧力が非常に強く、110円台で安定した推移はできず、結果として狭い範囲でのヨコヨコの展開になりました。

来週(2月17~21日週)のドル円注目イベント

2/19(水)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

1月28~29日に実施されたFOMCにて政策金利の据え置きが全会一致で決定されたが、GDPの下振れが現在の金融政策に疑問を呈する形となっており、その点について言及されていれば、内容次第ではドルが売られる展開の可能性がある。

2/20(木)米・2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2月3日に発表されたISM製造業景況指数は好調の境目と言われる50を半年ぶりに上回りましたが、市場予想は10.0と、1月実績(17.0)を下回る予想で、製造業の回復の遅れが悲観されれば、米国株の売りにつられて、ドルも売られる可能性がある。
(フィラデルフィア連銀製造業景気指数とは、特定区域の製造業の景況感や経済活動状況を指数化したもので、1ヶ月前との比較と6ヶ月後の予想を調査し、ISM製造業景気指数の先行指標としても注目されます。)

来週(2月17~21日週)のドル円予想

  • 新型コロナウイルスの感染は現在進行系で拡大しており、中国経済に与える影響は大きく、世界経済の減速に繋がる可能性は十分に残されているため、ドル円の上値は依然重くなると考えられる。
  • 米国経済は非常に好調で、主要株価指数の過去最高値更新が続けば、ドル買いが選好されると考えられる。
  • 19日のFOMC議事要旨にて、利下げについて言及があれば、ドルの上値は重くなると考えられる。

以上より、新型コロナウイルスのリスクオフと米国経済の好調によるリスクオンが均衡しており、基本的にはヨコヨコの展開を予想する。しかし、新型コロナウイルスの感染は拡大しており、米国経済に与える影響も限定的とは考えづらく、FRBが利下げについて言及した場合にはドルの上値は重くなると考えられ、心理的節目の110円を超えられないことに嫌気がさせば、反落の可能性も考えられる。基本的には売りでのエントリーを検討し、110.4円あたりを超えた抵抗線をブレイクした場合にはロスカットを巻き込んだ急上昇が予想されるため、逆指値は設定しておきたい。

テクニカル分析の手順

STEP1:日足で水平線を引く。

STEP2:1時間足で水平線を引く。

STEP3:15分足で確認する。

STEP4:1時間足で分析する。

私が用いる手法は水平線と100日単純移動平均線(100MA)のみです。

時間足は日足と1時間足と15分足の3つを用いていて、基本的に1時間足で分析をしています。

私のテクニカル分析のポイントは「上位足から水平線を引く」「水平線を引きすぎない」の2つのみです。

ちなみにエントリー基準は「トレンドに従っているか」「複数の手法が一致しているか」です。

では実際に私のテクニカル分析の手順を解説していきます。

STEP1:日足で水平線を引く

以下にドル円の日足チャートと実際に引いた水平線(赤線)を示します。

水平線を引くコツは画面に見える高値と安値に2本引き、あとは「ここで反発してそうだなぁ」と思うところにざっくりと引けばOKです。

一方で、水平線を引いているとついつい引きすぎてしまうのがネックです。

「ここでも反発してそう、ここでも・・・」

日足での水平線は合計6本までに限定しましょう。

STEP2:1時間足で水平線を引く

日足から1時間足に変更します。

まずは日足で引いた水平線がきれいに反発するところに微調整をします。

次に日足と同様に高値と安値、反発していそうなところに水平線(白線)を引きます。

1時間足での水平線も最大6本までに限定しましょう。

STEP3:1時間足を拡大し水平線を追加する

1時間足のチャートを拡大し、気になるところに水平線(緑線)を追加します。

最大2本まで。

STEP4:15分足で水平線を確認

1時間足から15分足に変更して、水平線で反発しているかを確認します。

今回は概ね反発していそうなので問題ないですが、効いていない場合は消しても大丈夫です。

エントリーのタイミング

私のエントリー基準は以下の2つです。

トレンドに従っているか

複数の手法が一致しているか

トレンドに従っているか

たとえ反発すると確信があるところでも、トレンドに従っていなければ、私はエントリーしません。

なぜなら、トレンドに逆らう、いわゆる逆張りは値幅が取れない割にリスクが大きいからです。

複数の手法が一致しているか

1時間足で水平線と100MAが重なった時や、1時間足の水平線と15分足の100MAが重なった時にエントリーします。

例えば以下のようなチャートです。

このときは水平線があまり強くないと判断し、私ならエントリーは見送りました。

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デモトレードだとどうしても緊張感がないので、キャッシュバックされた資金というのは練習にはもってこいだと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

テクニカル分析は思ったより簡単だったのではないでしょうか。

ぜひご自身でも実践して感覚を掴んでみてください。